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別れさせたい・別れさせて復縁|別れさせ屋工作⑤

程なくして工作員MASAさんと柳沢氏は二人きりで会うようになっていった。

まず二人で飲みに行く事になり、そこで柳沢氏が自ら彼氏がいる事を

MASAさんに打ち明けた。

しかしその彼氏(大森氏)との関係はうまくいっていないという事だった。

基本的に週末は彼とデートをする日に当てていたが、体の不自由な親から

急な用事を頼まれてしまうと、一人っ子なのでどうしても彼よりも親を優先しなければ

ならない事が多く、その事を彼も理解してくれてはいるけれども、口論になることが

あるとの事だった。

そして彼は営業職ながら社交的なタイプではない為、MASAさんみたいに

気さくに両親と話すことができず、親からの印象は良くないとの事だった。

「でもMASAさんは気難しい父とも直ぐに打ち解けているみたいで正直ビックリしました。」

と嬉しそうに話す柳沢氏。

それから、お互いの仕事の話やこれまでの事を二人は話し込んだ。

この日以降、MASAさんと柳沢氏の連絡の頻度は格段に上がった。

それに比例して、大森氏との接点は同じ会社ながらどんどん減ってきている。

すると大森氏から依頼人村上さんに連絡が来るようになったのである。

最初は「元気にしているか?君のことが心配になって。」のような

村上さんを気遣うメールが入り、そして「ご主人とはうまくいっているの?

それとも新しい彼氏ができた?」のような近況を探るようなメールが

入るようになってきた。

村上さんは飛び上がるような気持ちで担当員に彼から来たメールを転送した。

担当員は「駆け引きすることなく、来たメールに対して返信してください。

そして彼から返信しやすいように質問を投げかけて締めてください」と

連絡させていただいた。

村上さんは「心配してもらってありがとうございます、こちらは何とか大丈夫です。

そっちこそ連絡してくるなんて、何かあったの?」と大森氏にメールを送った。

すると「久しぶりに会いたいなって思ったから、連絡しました。迷惑じゃなかったら

空いている日を教えて!」とすぐに返信が来た。

村上さんは「今日なら空いているよ。」と返信した。

村上さんと大森氏はその日の夜に会う事になった。

二人は居酒屋でお酒を飲みながらこれまでの事や気持ちを話した。

大森氏も、好きな人ができて交際が始まったけれども、同じ会社なのに

親御さんの介護で彼女となかなか会えない状況が続いてるという事を

村上さんに愚痴った。

そして、その我慢もそろそろ限界に来ている状況だと言うのである。

村上さんは「じゃあ私のところに帰ってきなさい。」という言葉を

ぐっと押し止めて、「へぇ・・大変ねぇ。」とだけ返事した。

「やっぱり君を超える人はなかなかいないよ。」と本心かと疑ってしまうような

発言をする大森氏。

村上さんはその発言を聞いて「勝手なことを言わないでよ。私はやっとの思いで夫に

離婚しようって切り出して、夫から離婚の承諾をもらった矢先に好きな人が出来たって

あなたに言われたのよ。」と当時の悔しい気持ちを思い出しながら強い口調で言い放った。

「ごめん・・。」と言いながら、急な村上さんの変わりように大森氏はうなだれた。

「自分勝手だと思われちゃうだろうけど、あんな別れ方をしたけど、俺を待っていてくれるって

思ってた。」と大森氏。

村上さんは「あなたの事を待っていてくれるって言ったって、実際あなたは彼女とまだ別れてないじゃない。

別れたんだったら、私もこんな態度じゃなかったかも知れないけど、さっきから彼女の愚痴を聞かされたり、

君を超える人はいないなんて調子の良い事を言われて、私がどう思っているなんて考えてないじゃない。」と

ヒートアップする村上さん。

大森氏は「そうだね・・。すまなかった。俺の自分勝手だったよ。彼女とは別れる。

虫のいい話だと思うけど、もう少し待っていて欲しい。」と言って、居酒屋を出て行った。

村上さんは担当員に「私、感情を抑えられなくて彼に怒っちゃった・・。本当は戻りたくて

仕方がないし、さっきの言葉も嘘かもしれないけど凄く嬉しかったのに・・。」と泣きながら

話された。

担当員は「言ってしまった事を、今クヨクヨしても仕方がありません。それよりも彼が言うように

しばらく彼の行動を見てみましょうよ。そしてダメ押しの意味で柳沢氏とMASAさんが

一緒にいる場面を彼に見てもらいましょう。」と提案した。

それから3日後の週末、MASAさんと柳沢氏は一緒に映画を見に行くことになっていた。

柳沢氏自宅にMASAさんが迎えに行き、ご両親に挨拶して柳沢氏を連れ出す。

柳沢氏の父親は「今日は帰ってこなくてもいいぞ。」なんて軽口を言ってくる。

「ちょっとお父さん。」と柳沢氏は怒りながら、MASAさんと駅方向へ歩いていく。

この日は村上さんと大森氏も会う約束をしていた。

この前怒ってしまったから、もう一度飲みに行きましょうという名目である。

柳沢氏とMASAさんは映画を見終わり、どこでご飯を食べようかという話をしていた。

二人は手をつないでいる。

駅前の道をブラブラと歩いていると、前から見たことがある人が歩いてきた。

大森氏と村上さんである。こちらも手をつないでいた。

「あっ!」「アッ!」とほぼ同時に声を上げる二人。

しかし次の瞬間、何もなかったかのように「・・何でもない。」と言う柳沢氏。

MASAさんは「どうしたの?顔色も良くないし。」と聞くと、「さっき彼とすれ違ったの、

知らない女性と手をつないでた・・。」と話す柳沢氏。

一方村上さんは「さっき変な声出してたけど何かあったの?」と聞くと

「さっき彼女が知らない男と手をつないで歩いてた。これで完全に切れた。」と言ってきたのである。

「ちょっと待ってて。」と言って大森氏は村上さんから離れて、柳沢氏を追った。

柳沢氏とMASAさんに追いついた大森氏は「なぁ、これってひどくない?お互い様かもしれないけど。

これからは普通に会社の同僚に戻ろうな。」と柳沢氏に向かって言った。

MASAさんが柳沢氏の前に出て「あんた何言ってるの?」と詰め寄ると

「もう言いたい事は言ったから・・それじゃ。」と言って走っていった。

村上さんのところに戻った大森氏は「今スッパリと別れ話をしてきた。今日は飲もう!」と

清々しい顔をしながら言ってきた。

村上さんも「よし飲もう!」と言って、二人は飲食店街に消えていった。

柳沢氏は「やっと吹っ切れた、ゴメンねMASA君。変なところ見せちゃって、

なんだかお腹すいちゃった。」と言いながらMASAさんの腕に掴まってきた。

MASAさんは「そうだね、ご飯食べよう。」と言いながら柳沢氏を抱き寄せた。

この日を境に、村上さんと大森氏は以前のような関係に戻った。

村上さんは離婚が成立して、大森氏と一緒に住む事となった。

柳沢氏とMASAさんはしばらくお付き合いを続けたが、2ヶ月ほどした後に

柳沢氏の束縛が強いという理由で別れる事になった。

以上、別れさせたい|別れさせ屋工作・・終わり。

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