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不倫だけど純愛・妻への接触開始|別れさせ屋③

依頼人山本さんは、不倫関係にある植田さんとの関係を

正式な形にするべく、奥様との離婚を望んでいる。

山本さんは奥様との離婚を決意するまでに多くの時間を

奥様との話し合いや距離を縮める作業に費やした。

奥様は口では自分に至らない点は改善しますと言いつつも

全く改善されることなく、逆に家庭内では最低限の会話しか

してこなかった。

もちろん夫婦生活も結婚してから全くなく、なぜ妻が夫婦生活を

続けたいのかがわからなかった。

山本さんは普通に夫婦生活を送りたいし、子供も欲しいと願って

奥様と結婚されたのであるが、夫婦生活がないので

その願いが叶うことはないのである。

事前調査を行い、山本さんの妻であるりょうこ氏の行動を見てきたが

職場の同僚と一緒にいる時のりょうこ氏の表情は非常に明るく

むしろ社交的と言ってもいいぐらいの行動だったが

仕事が終わり、自宅に帰るりょうこ氏の表情は非常に暗く

飼い犬との散歩以外で笑顔が見られることはなかった。

今回はまずりょうこ氏に女性工作員を接触させて友人関係を

構築して、りょうこ氏の気持ちや現在の状況を聞き出した上で

工作方法を考える事に決めた。

今回接触するスタッフは、MAMIさん(34才・元劇団員・心理カウンセラー)という

女性工作員である。

事前情報として山本さんから聞いていたりょうこ氏の情報は

様々あるが、大学が心理学部だったこともあり心理学についての

興味が強いとの事だった。

実際にりょうこ氏の自室には多くの心理学に関する本が並べられている。

そういった状況から工作員MAMIさんに白羽の矢が立ったのである。

事前調査で得た行動パターン情報の中で、一番りょうこ氏が自分の素を

出している時間は朝晩の犬の散歩タイムである。

そこで比較的時間に余裕がある帰宅後の散歩タイムでの接触を試みることにした。

21:00りょうこ氏自宅付近にある公園にて調査員と工作員MAMIさんが待機する。

21:18りょうこ氏が飼い犬と自宅を出て、公園に向かって歩いていく。

21:23りょうこ氏と飼い犬が公園内に入っていく。

この公園は敷地が広く、大きな池や芝生があり、犬の散歩をしている人や

ジョギングしている人がこの公園を利用していた。

工作員MAMIさんは自分の飼い犬を連れてきていた。

ちなみにMAMIさんの飼い犬もプードルである。

21:25MAMIさんがりょうこ氏に接触する。

「こんばんは~。」と声をかけるMAMIさん。

りょうこ氏も「こんばんは~。」と挨拶を返してくる。

「あら、わんちゃん何歳ですか?」と続けざまに聞いてくるりょうこ氏。

「まだ1才なんですよぉ。何歳なんですか?」とMAMIさんが聞き返すと

「うちのは3歳になります。」と答えてくれた。

犬同士がお互いを気になっているようなので、その場で

しばらく遊ばせておきながら、しばらく公園のベンチで話すことができた。

MAMIさんは、仕事の関係で最近この辺に引っ越してきたという話を

すると、りょうこ氏はどういったお仕事なんですか?と聞いてきたので

臨床心理士ですと答えるとりょうこ氏の視線が変わった。

私も大学時代に心理学部にいたんですよとりょうこ氏が楽しそうに

話してくれ、しばらく学生時代の話や、心理カウンセラーになりたかったという

りょうこ氏の話をMAMIさんは聞いていた。

30分ほど話をした後で、公園内の時計が目に入ったりょうこ氏は

「あっいけない、もうこんな時間だ。」と言って、ベンチから立ち上がった。

そしてまたお話したいので、よかったら連絡先の交換をしませんかと

言ってきた。

MAMIさんは「もちろん、いいですよ。」と言って電話番号、アドレス、LINEのIDなどを

交換して、再会を約束した。

それから2週間ほどりょうこ氏と工作員MAMIさんはLINEで連絡を取り合ったり

犬の散歩の途中で公園で話したりという関係を構築していった。

二人が知り合って、3週間が経過した頃、りょうこ氏から「ちょっと相談したい事があるんですけど・・。」

といういつもと違うトーンの連絡が入った。

MAMIさんは、「それじゃあ仕事帰りにどこかで待ち合わせして、ご飯でも食べながら

話そうか?」と提案し、りょうこ氏も了承した。

この場でどんな話が聞き出せるかが、今後の工作の進め方の鍵となる事は

間違いないであろう。

MAMIさんは担当員と、どういった内容を聞き出すべきなのかという事を

整理するために打合わせを行った。

次回、④へ・・続く。

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