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長年連れ添った相手~妻と復縁したい(7)

礼子さんが頑なに離婚に向けて動いていたが、

最大の拠り所である横山茂氏の裏切りによって

その動きは明らかに鈍った。

しかし、元々プライドの高い礼子さん・・

一度、家族を巻き込んで離婚話をしているだけに

この話は無かった事にしてとは礼子さんの方からは

言いづらい。

依頼者である塚本さん(ご主人)と担当員、工作員である

CHIYOさんと何度も打ち合わせを行なう。

CHIYOさんと礼子さんは相変わらず

仕事の話やプライベートの話などができる

いい関係を保ち続けている。

何度も礼子さんとの飲み会を重ねるCHIYOさん。

礼子さんは既に相談に行っていた弁護士事務所に

足を運ばなくなっていた。

明らかに離婚したくない状況の礼子さんを見て

CHIYOさんが「私が悪者になるから、ご主人とやり直せば?」

と言うと礼子さんは「んー・・・それはありがたいけど・・。」

とあまり乗ってこない。

現在の状況を塚本さんに伝え、塚本さん自身が

礼子さんにアプローチを行ない、迎え入れる形がベストであるという

見解に至る。

話があると言って礼子さんと二人きりで車で出かける

塚本さん。

自宅から1時間半ほどの所にある動物園にやってくる。

この場所は恋人時代も含め、結婚後子供達と一緒に遊びに来た

思い出の場所である。

礼子さんは「ここって・・・。」

このデート前日、CHIYOさんと礼子さんは一緒にカラオケに行っていた。

CHIYOさんが「もしご主人がもう一度やり直そうって、またお願いしてきたらどうする?」

と聞くと、礼子さんはしばらく黙っていたが「・・・私が旦那を裏切ってしまった事を話しても

許してくれるのであれば・・・また一緒にやって行きたい・・。」という言葉を受けての

デートであった。

園内を微妙な距離を明けながら歩く、塚本夫妻・・。

それぞれがそれぞれの思い出に耽りながらの散策である。

サル山の前に木製のベンチとテーブルがあり、塚本さんが

「よいしょ」と腰を下ろす。

礼子さんは対面のベンチに腰を下ろす。

しばらくの沈黙・・「・・二人っきりで出かけるなんて久しぶりだね・・。」と

塚本さんが話しかけると、礼子さんはボロボロと泣きながら無言で頷く。

・・後で聞いた話だが、礼子さんはこの時、塚本さんが離婚を承諾するという話を

してくるものだと思っていたらしい・・。

「礼子・・俺じゃあダメかな・・?一緒に生活する事は出来ないかな?

もし仮に礼子に気になる男性がいたとしても、既にその男性と深い関係に

なっていたとしても俺は礼子に対する気持ちは誰にも負けない!」と

塚本さんが話すと、礼子さんは声を上げて泣き出す。

「ごめんなさい・・・ごめんなさい・・」

塚本さんは礼子さんが何か言い出そうとするのを制止して

「何も言わなくていいから、もう一度やり直そうよ。」と

笑顔で礼子さんに話す。

礼子さんは塚本さんの顔をじーっと見た後、

「全部わかってるんでしょ・・?それでもいいの?」と

問いかける。

塚本さんは黙って頷き、タバコを口に咥える。

それ以上の会話は必要なかった。

担当員が用意した、塚本さんが話すべきセリフは

ここまでである。

塚本さん自身、礼子さんの浮気の事実について

相当な期間悩んだ。離婚をした方がいいのではないかという

気持ちにもなった時期がある。

でもそんな礼子さんを受け止める事を決めたのである。

それから2ヵ月後、塚本さんからお礼のお手紙が担当員宛てに

届けられた・・・。

もちろん「全てが順調です。」という内容である。

試練を乗り越えた、塚本夫妻は今まで以上に相手を

思いやり、二度と失いたくないという気持ちで夫婦生活を

営んでいるとの事でした。

長年連れ添った相手~妻と復縁したい・・完

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