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早急に穏便に別れたい~別れさせ屋⑤

 久しぶりに会った依頼人栗田さんの表情は最初にお会いした時と比べて

格段に明るくなっていた。

お話をしていて冗談が飛び出すぐらいに陽気になられていた。

というのも、不倫相手である対象女性田中氏からの呼び出しが1週間なかったからである。

ご依頼される前は、朝から晩まで田中氏からの呼び出しに怯えていた生活を送り、

仕事中だろうが夜中だろうが関係なく田中氏に呼び出されて一緒に過ごさなければ

ならなかった。

それが工作員SHINさんが接触してから、田中氏からの呼び出しの回数はめっきり減り

自宅電話への無言電話も全く無くなっていた。

この日の面談はどうすれば栗田さんは田中氏との関係を完全に切れるかという打ち合わせを

行うためである。

栗田さんが言うには、「以前彼女と話していた時に、あなたは家に帰れば家族がいていいわね、

私なんかいつも一人だから許せない。絶対ないけど、もし私があなた以外の男性と一緒に

過ごすことがあるなら既婚者のあなたのことなんかすぐに忘れられる。」と田中氏が話していたので

田中氏と工作員SHINさんが一緒にいる場面に遭遇したいというご要望だった。

もしくは自分と彼女が一緒にいる場面にSHINさんが接触する形でも大丈夫との事だった。

担当員はそのご希望に沿うべく、工作員SHINさんとも打ち合わせを行い実行日となった。

この場合、田中氏が栗田さんと一緒にいる場面でSHINさんが接触を行うと、SHINさんとの関係が

ギクシャクする可能性があるので、SHINさんと田中氏が一緒にいる場面に栗田さんに接触して頂く

流れの演出を行う事とする。

さて当日。

この日の18時半にSHINさんは田中氏と都内デパート前で待ち合わせ。

SHINさんは18時から現地に入り、付近で待機していた。

そこに田中氏も早めに到着。SHINさんを見つけると小走りに寄ってきて抱きついてくる。

田中氏のSHINさんに対しての気持ちが大きくなってきているという状況はいい傾向である。

SHINさんと田中氏は予約してあったレストランに入店。

ワインを飲みながらコース料理を楽しむ。

二人が合流してから1時半間後に依頼人栗田さんも仕事が終わり合流した。

「様子はどうですか?」とスタッフに聞くがレストランの中にいる二人が

楽しそうにしているのを見て「あっ順調ですね!」とほっとした表情を浮かべる。

二人はお店を出て手を繋ぎながら歩き、近くの公園に入っていく。

空いていたベンチに座る二人。

「そういえば最初も公園だったね。」とSHINさんが言うと田中氏は「うん、あの時から

SHINさんいいなって思ってた。」と言いながらSHINさんに抱き付いてくる田中氏。

ここで依頼人栗田さんと同僚役の男性工作員が近くを通りかかる。

田中氏は素早く栗田さんの存在を確認。

「ごめん、ちょっとお手洗いに行ってくる。」と言って田中氏はベンチから立ち上がり

公衆トイレに足早に入っていく。

それと同時に栗田さんの携帯電話に着信。もちろん田中氏からである。

恐々と・・でも強気な口調で「もしもし?」と電話に出る栗田さん。

「新しい恋を頑張ろうと思っているから私に関わらないでそのまま素通りしてよ。

前にも言ったようにもう既婚者の人と付き合って不安定になるの嫌だから。」と

逆ギレ状態の話をしてくる田中氏。

「お前俺を散々振り回しておいて勝手なこと言うんだな。」栗田さんも強気に対応。

「は?あんたが早く奥さんと離婚しないから私が不安定になるんじゃない。

解放してあげるって言ってるんだから、もう関わらないでよ。」と変な理論を

言い出す田中氏。

あまり言い合いしていても良いことはないので「わかった。じゃあもう連絡先も消すから

二度と連絡するなよ。」と栗田さんが言うと「はいはいわかりました。」と言って

電話は切られた。

田中氏は無意味に手を洗いハンカチで手を拭きながらトイレから出てSHINさんが座る

ベンチに戻ってきた。

「大丈夫?飲みすぎちゃったかな?」とSHINさんが聞くと「うん、ちょっと気持ち悪くなっちゃって。」と

答える田中氏。

電話を見つめながら栗田さんはようやくこの苦しみが終わったことを確信した。

田中氏の電話番号を拒否、LINEもブロックした。後日自宅の電話番号も変えたとの事である。

「最後まで感じの悪い奴だった・・。でもこれで終わりだと思ったから哀れだなって思えた。」と

栗田さんは振り返る。

ここから数か月、別れさせ屋工作員SHINさんはアフターフォローとして田中氏と交際して段々と連絡の頻度を

少なくしていき、消えていった。

それでも栗田さんの方に田中氏から連絡が行くことはなかった。

栗田さんは最初の宣言通り二度と不倫はしないと誓い、家族サービスに精を出しているそうである。

早急に穏便に別れたい~別れさせ屋工作~終わり。

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