別れ話を受け入れない彼と別れたい~別れさせ屋工作②
依頼人稲葉さんは同棲している彼と穏便に別れたいと願い、弊社に別れさせ屋工作を
ご依頼された。
稲葉さんの行動を常にチェックして、怪しいと思えば直接稲葉さんを確認しに行くという
異常さである。
直接確認しに来るという事はGPSを用いて稲葉さんの行動を監視していると考えるのが
自然である。
しかし、稲葉さんの持ち物にそういった機器は見当たらない。
となればスマートフォンに監視アプリをインストールされている危険性がある。
様々なアプリがあるが、LINEの送受信、外部からカメラの起動、発着信の監視、SNSの監視など
複合的に監視できるアプリが存在している。
IT系の会社に勤務している彼であれば、そういったアプリにも詳しいであろう。
スマートフォンが使えない為、ご報告や連絡は稲葉さんの勤務先のパソコンを使用して
行う事となった。
また電話でお話しなければならない時は、時間を決めて公衆電話でお話するということにして
案件に着手することとなった。
今回の対象男性は宮田次郎氏(仮名・35才・IT会社勤務)という人物である。
早速、宮田氏の行動パターンを把握するための事前調査を開始する事となった。
6時半 対象者自宅付近より調査員2名が張り込み開始。
最寄り駅から徒歩10分ほどの場所にあるマンションに2人は住んでいる。
7:10 スウェット姿の稲葉さんがごみを集積所に出しに来る。調査員をチラッと見て
マンション内に入っていく。
7:58 稲葉さんがマンションを出て駅方向に歩いていく。
その後しばらく変化なし。
9:41 宮田氏がマンションを出て最寄り駅方向へ歩いていく。
ダウンジャケットにGパン、スニーカーにリュックサックというカジュアルな服装である。
スマートフォンを見ながら、ゆっくりと歩いていく。
9:55 最寄り駅に到着。ホームに上がっていく。
9:59 勤務先方面行き電車に乗車。
電車内では耳にはイヤホンをしてスマートフォンで動画を見ている。
10:22 勤務先最寄り駅にて下車。ゆっくりと改札に向かって歩いていく。
歩きスマホの宮田氏は前から来た年配男性にぶつかり、その年配男性を睨みつける。
10:28 勤務先ビル近くにあるコンビニで飲み物などを購入後にビル内に入っていく。
しばらく変化なし。
14:10 勤務先ビルから宮田氏が出てきてコンビニに入り、おにぎりと飲み物を購入して
再び勤務先ビルに入っていく。
またしばらく変化なし。
21:09 宮田氏が勤務先を出て駅方向へ歩いていく。朝と同じようにイヤホンをして
スマートフォンで動画を見ている。
21:17 自宅方面行きの電車に乗車。
21:41 自宅最寄り駅にて下車。自宅方向にトボトボと歩いていく。
21:57 自宅マンションに入っていく。
23:11 宮田氏がマンションを出て、近くにあるコンビニに入っていく。
少し雑誌を眺めた後、飲み物などを購入して店をでる。
23:18 宮田氏がマンションに入っていく。
24:50 マンションの明かりが消えた為、この日の調査は終了する。
その他の日も調査を行ったが、同じような行動であった。
担当員は別れさせ屋工作の工作員を何名かピックアップして接触のスケジュールを
組むこととなった。
次回、別れ話を受け入れない彼と別れたい~別れさせ屋工作③へ続く。