探偵のお仕事ブログ

DVに耐えかねて|別れさせ屋

ドメスティック・バイオレンス。略してDV。

元夫婦や恋人など近親者間に起こる暴力全般のことを指す。

2004年にはDV防止法なるものが適用されたが、今だ苦しんでいる方は後を絶たない。

今回ご紹介する事例は、DVに耐えかねて我々のところに相談しに来た

若い女性の話をしたいと思います。

依頼者は21歳の女性で、大学生。

名前は、斉藤加奈子さん。(仮名)

埼玉県のとあるアパートにお一人で住んでいて、実家は仙台。

大学入学の為に、上京してきたらしいです。

お電話で二度、三度、相談に乗っていましたが、

やはり、直接会って話したいとの事で、当社までお越しいただきました。

その日は、猛暑といえる真夏日が続く、夏真っ盛りの8月の始め頃でした。

応接室に案内し、簡単な挨拶を済まし終わると、

斉藤さんがいきなり上半身のTシャツを脱ぎだしたのです。

おぉ。目を背けるしぐさをすると、斉藤さんは、

「見てください!大丈夫ですから…。」

と、大きな声で、しかし震えた声で言ってきました。

仕方なく目を向けてみると、斉藤さんは背中を向けてました。

そこには、おびただしい数の切り傷、あざなどがありました。

そこで、又、目を背けたくなりました。

ある程度は電話で聞いて把握はしていましたが、まさかこんなに

ひどいとは、

想像以上でした。

斉藤さんには大学で知り合った2つ年上の彼氏がいて、

2年間付き合っているらしいのですが、

どうやらその彼が目を背けたくなるような行為をしていたらしいです。

斉藤さんが、

少し連絡を怠っただけで、殴られたり、蹴られたり、

少し口答えをすると「生意気だ!」と、怒鳴られ何度も蹴られたりと、

彼の機嫌を損ねる事を斉藤さんがするたびに、暴力に及ぶのです。

耐えらるはずがなく、すぐに別れを決意したらしいのです。

しかし、その話をしてみると、普段の何倍ものDVが返ってきました。

そこで、もう別れられない…、逃げられない…、どうすれば…。

と、悩みながら、苦悩を重ねながら今日まで付き合ってきたらしいのです。

そこで、我々の存在を知り、わらにもすがる思いで相談に来たそうです。

我々は事態を深刻に受け止め、別れさせや工作を用意し、

彼に女性工作員を当て気持ちを工作員に向けさせ、

彼自らが別れを切り出すようにさせる工作を斉藤さんに提案しました。

斉藤さんも納得してくれまして、依頼成立となり、

我々はまず事前調査にかかりました。

2週間、ターゲットの行動を事細かく調査します。

ターゲットはとある会社に働いている事、

又ターゲットの家などは斉藤さんに聞いていましたので、

そこからよく通る道、よく行く飲食店、休日の外出先と、

調査しました。

その事前調査のデータを元に、今度は工作員を選定します。

しかし、今回は斉藤さんから、若くて可愛い妹系が好みだと思うので

そんな工作員を当ててくれと、強く言われていました。

そう言われては、用意せざるをえないと言う事で、

ご要望通りの妹系工作員をご用意いたしました。

事前調査から割り出した結果、

ターゲットがいつも行く飲食店で工作員をあてる事にしました。

ターゲットはその飲食店でランチを週3、4回程度取る常連客でした。

ターゲットが来るのを見計らい、車の中で妹系工作員に待機してもらい、

ターゲットが入った瞬間、工作員もそのお店に入ります。

昼時の飲食店は、どこもそうですが混み合います。

もっと時間をずらして休憩を取ればいいのにな~、

と、探偵という休憩の概念があまりない我々は常々思われます。

かなり、余談でしたね。これは失礼しました。

そんな混雑の飲食店の中ですので、席が空いているわけもなく、

たいがい待たされます。

ターゲットの前に、3、4人待っている客がいました。

次にお店に入った工作員は、必然ターゲットの隣に座って待たされます。

そこで、キッカケ作りです。

ハンカチをわざと落とし、ターゲットに拾わせます。

「あ、すいません。ありがとうございます」

「ここって、いつも混むんですかぁ~」

と、気さくに話しかけます。

ターゲットも簡単に受け答えしていました。

そこで、工作員が

「一人で、食べてもつまらないので、

よかったら一緒にどうですか?」

と、これまた気さくに誘います。

ターゲットも別に食事ぐらいはと思ったのでしょう。

気軽にオッケーし、二人でご飯を食べるセッティングまで

もっていけました。

その後、日常的な会話をします。しかし、ここが重要であり、

ここでターゲットの心を逃がすとせっかくのチャンスも水の泡と

なりかねません。

事前に依頼者の斉藤さんから仕入れたターゲットの趣味、よく見るTV番組、

好きな食べ物などと、どんどん話題を振っていきます。

彼、ターゲットもこんなに話が会う娘がいたのか?と思ったのでしょうか。

満面の笑顔を浮かべて楽しそうに話しているのが、見えました。

あ、もちろん調査員である私たちは、近くの席で観察しています。

ビデオも撮らなければいけませんので。

その後、連絡先を交換する事に成功し、この日は終了いたしました。

あくる日、工作員の携帯電話に、ターゲット自ら連絡してきました。

「また、会いたい」と言ってきたらしいです。

まんまと、はまってくれましたのでラッキーでした。

後は簡単に食事に誘われ、HOTELへ…。

その入る瞬間、出る瞬間をばっちり押さえ、依頼者の斉藤さんに渡しました。

斉藤さんは、ほっとしたらしく、安堵の表情をうかべていました。

これで、救われる。

そう思われたのでしょうね。

その後、工作員とターゲットがデート中のところに、斉藤さんが偶然を装い

バッティングさせます。

斉藤さんは、どういう事とつっこみます。

ターゲットは、どうする事もできず、しかし謝りもせず、

斉藤さんとの別れを告げました。

斉藤さんは、黙って立ち去りました。

その後、斉藤さんとターゲットはきっぱり縁が切れました。

もちろん、妹系工作員とターゲットもさっぱり縁が切れました。

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