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どうしてもヒステリックな彼女と別れたい|別れさせ屋④

依頼人高木さんは2年交際している彼女久保氏と

円満に別れたいと願っている。

これまでに何度も別れ話をしたが、その度に彼女が

ヒステリックに泣き喚き、周りに迷惑をかけてしまう恐れが

あったので断念したという経緯がある。

彼女は職業意識が強く、お店などで対価となるサービスを

受けられなかった時などに敵意むき出しで店員に食ってかかって

いくのである。

最初の内は彼女に加勢していた高木さんだったが、度を越した

久保氏の対応に醒めてしまったのである。

今回工作員に任命されたのは、MIWAさん(36才・元劇団員・銀座・六本木での

接客歴も長い・飲食店や雑貨店を何店舗も経営していた)という女性工作員である。

その経歴とは相反して人懐っこい笑顔と物腰の柔らかい話し方である。

接触当日・・・。

15時にMIWAさんは久保氏が勤務している家電量販店に入店。

この日の久保氏は早番で既に食事休憩を済ませて、14時半頃に売り場に

戻ってきた状況である。

店内をぶらぶらと見回るMIWAさんが携帯電話売り場に近付いていく。

MIWAさんを目ざとく見つけた久保氏は「いらっしゃいませぇ。」と

ちょうどいい声の大きさで迎える。

MIWAさんは久保氏に少し会釈して売り場に陳列されている

スマートフォンの見本をいくつか手に取る。

「お分かりにならないことがお声をおあけ下さいね。」と久保氏が声を

かけてくる。

MIWAさんは小声で「はい」と応える。

久保氏はMIWAさんと絶妙な距離感を保ちながらパンフレットなどの

整理をしている。

「あのーすいません。」と久保氏に声をかけるMIWAさん。

「はいっ」と元気に返事をしながら近寄る久保氏。

MIWAさんは久保氏のネームプレートを見ながら「この中で、えーと・・・久保さんでしたら

どのスマートフォンを選びますか?おそらく用途によって求められる機能が違うのでという

お答えになるかも知れないので、初めて買うスマートフォンだとしてメール・電話・カメラ・

WEB検索などを一般的な頻度で使用するという前提として教えて下さい。」と

滔々と久保氏に問いかけるMIWAさん。

久保氏は一瞬、接客用のスマイルではないニヤリという笑顔でMIWAさんを

見て「はい、私が本日初めてスマートフォンを買うという前提ですが、こちらかこちらの商品を

お勧め致します。こちらは操作性も簡単でガラ携ユーザーさんも比較的ご利用しやすい

機種という点と写真の画素数も多いので綺麗な画像を収めることもできます。」と

MIWAさんに負けない答えを返してくる。

「でも、実は来週発売される新機種の性能が非常に優れておりますので、本当の正解は

来週新機種が入荷されるまで待つというのが私のお勧めとなります。」と簡潔に付け加えた

意見を言ってくる久保氏。

MIWAさんもニヤリと笑いながら「それじゃ久保さんのお勧めに乗ってみようかな。

その機種が入荷されたら久保さんから連絡を下さい。」と久保氏の肩に乗っていた

ビニール紐のゴミを摘みながら応える。

「あっ恐縮です。」とMIWAさんからゴミを受け取りながら「ご連絡の件、かしこまりました。

発売日は来週土曜日となりますので前日の金曜日にご連絡させて頂きます。」と応える。

「あの・・。」と久保氏が何か聞きたそうにしている。

MIWAさんは「なあに?久保さんの説明すごくわかりやすかったわよ。何でも聞いて。」と

笑顔で返事する。

「じゃあ、お言葉に甘えまして、お客様は接客のお仕事をされている方ですか?

と言いますのも、目線や立ち振る舞いに隙がなくて見透かされてるような気がして・・

営業としては最初にお勧めした機種を推してお買い求め頂ければ良かったんでしょうけど、

それよりも来週発売される機種をお勧めしたくなってしまいまして・・・。負けたという感じがしました。」

と感心した表情で話し始める久保氏。

「MIWAでいいわよ。私も長いこと接客をやっていたし、いくつかのお店も自分でやっていたからかな・・。

見透かそうなんて思ってないし、結局来週発売される新機種はお勧めされた2機種より

3万円も高いから、私のほうが負けたという感じよ。」と応える。

その後、30分ほど2人は話し込み、お互いの連絡先の交換を行い、お店から入荷の電話を

するのではなく久保氏の携帯から連絡が入る事となった。

まずは第一関門突破である。

次回、どうしてもヒステリックな彼女と別れたい|別れさせ屋工作⑤へ・・・続く。

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