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離婚決断の前に~自分の気持ちを確かめたい(7)

靖子さん、担当員、MIZUHOさんで最終的な局面の

打ち合わせを行う事となる。

靖子さんのMIZUHOさんに対しての目線が厳しい・・。

それとは対照的ににMIZUHOさんはケロッとした態度で

打ち合わせに臨んでいる。

MIZUHOさんから正夫さんに別れを告げるだけでは

奥さんである靖子さんの存在を再認識しようという

意識にならないかも知れない。

こういう状況になって初めてご主人の存在の

大きさに気付いた靖子さん。

ビジネスライクに接するMIZUHOさんとも

すぐに打ち解けて、デート中の正夫さんの様子などを聞いて

メモを取っている。

今後の接し方の参考にするようである。

話し合いの結果、MIZUHOさんが実は結婚していたという設定に

してしまい、旦那役の男性工作員が正夫さんとMIZUHOさんの

デート現場に乗り込んでくるという流れにする事に靖子さんも賛成される。

正夫さんは元々トラブル事が苦手で、何か揉めそうだなという

気配を感じると逃げるであろうと靖子さんの意見を尊重しての

工作方法である。

・・・・・さて、当日、

いつものように「みやび」前で正夫さんとMIZUHOさんは

待ち合わせをして、近くの居酒屋にはいる。

さて今回、MIZUHOさんの旦那さん役で接触予定の工作員は

角刈りがトレードマークのTAKEO氏。

TAKEO氏が二人に接触するのは、居酒屋を出て

近くのラブホテルに入る寸前となっている。

今はじっと待機する事となる。

・・・その時がやってくる。

上機嫌でお店を出た正夫さんは、MIZUHOさんの手を引き

ホテル街方向へ歩いていく。

一軒のホテルに入ろうとした瞬間、

「おい、MIZUHO、お前こんなところで何やってんだよ(怒)」

という大音量のガラガラ声が二人の背後から聞こえてくる。

ビクッとした、MIZUHOさんが恐る恐る後ろを振り返ると

旦那さん役のTAKEO氏が仁王立ちしているのであった。

事情がわからない正夫さんは酔いもすっかり醒めて

オロオロしながら立ち尽くす。

「あなた・・」とMIZUHOさんが呟くのを聞いて

すっかり状況を飲み込んだ正夫さん。

TAKEO氏の怒涛の説教攻めが始まる。

正夫さんは最初しんみりとTAKEO氏の説教を

聞いていたが、TAKEO氏がタバコに火を点けた瞬間

チャンスと思ったのか全速力で走り出す。

「おい、待て」

とTAKEO氏は追いかけるフリだけして

正夫さんを解放する。

会社に戻って自転車に飛び乗り、またまた全速力で

自宅方向へ走り出す正夫さん。

その途中でメールが入った事に気が付く。

そのメールはMIZUHOさんからで

「さっきは本当にゴメンなさい。主人が、これ以上私との関係を

続けるのであれば、慰謝料請求をするって言ってます。

これ以上関係を続けるとご迷惑をかけてしまいますので

これで最後にしましょう、さようなら」

そのメールに一言「わかった」という返信だけをして

正夫さんは自宅に帰る。

自宅に帰ってきた正夫さんに冷たい麦茶を出して

しばしの沈黙の後・・靖子さんがお茶漬けでも食べる?

田舎からおいしい野沢菜を送ってきたから

一緒に出すね。

と言って腰を上げると、正夫さんが急に泣きながら

「靖子、申し訳ない」と土下座をして謝ってくる。

その場で正夫さんを追及する事はしないで

「はいはい」とだけ応える靖子さんもまた

涙を流していた。

それから1ヶ月、すっかり元の生活に戻った靖子さん一家。

心なしか正夫さんが優しく接してくれるそうである。

自分の気持ちやご主人への愛情を再確認した

靖子さんは、今でもMIZUHOさんを師匠と仰ぎ

連絡を取っている。

離婚決断の前に~自分の気持ちを確かめたい・・(完)

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