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別れさせたい・両親の気持ちを掴む|別れさせ屋③

依頼人村上さんの夫婦関係は随分前から破綻している。

この夫婦関係を続けている意味はあるのだろうかという思いはあったが

いざ離婚となると世間体を考えてしまい踏み切れない自分もいた。

しかし、彼(大森氏)との出会いでによって、満たされない夫婦関係に

固執する必要はないんだという意識を持つことができた。

ちゃんと夫婦関係を精算して、大森氏と正式な関係になろうと思い

夫に離婚話をした。

夫もこの夫婦関係を続けていく事に疑問を持っていたので

スムーズに離婚を受け入れてくれた。

夫婦関係が破綻してから、こんなに話したのは初めてだったかもしれないという程、

夫と話をした。

そんな矢先に大森氏から「好きな人ができたから別れよう。」という

突然の別れ話を切り出された。

ずるい話かもしれないが、大森氏との関係がなければ夫に離婚したいという話は

しなかったのである。

村上さんは完全に居場所を無くしてしまったのである。

夫にもう一度やり直そうという話をしようと思った事もあったが、

これまでの閉塞的な夫婦生活を思い返すと、どうしても復縁したいとは言えなかった。

そんな時に別れさせ屋ミッションエージェントのホームページを見つけたのである。

・・大森氏の交際相手である柳沢氏は、大森氏との約束より親御さんとの約束を優先する傾向にあった。

大森氏の父親は足が不自由のようで車椅子での生活。

母親は車の免許を持っていないようで、柳沢氏の週末のお休みの時は柳沢氏の運転で

母親と一緒に一週間分の日用品や食品を買い物に行く。

買い物が終わったあとに大森氏と遊びに行くこともあれば、週によっては家族と過ごして

週末を終えてしまう事もあった。

そんな週は金曜日の夜や平日に大森氏と会っているようだった。

後々判明したことだが、コンスタントに会えないという状況に大森氏は

不満を感じていたのだった。

今回接触するスタッフはMASAさん(35才、元劇団員、元美大生、元介護ヘルパー)という

男性工作員である。

当初、女性対象者柳沢氏に対しての直接的な接触を考えていたが、

担当員は柳沢氏の親御さんに対しての接触を行うという変化球な工作方針を決めたのである。

晴れている日は柳沢氏の母親は、愛犬を連れながら夫の車椅子を押して、周辺を散歩したり

近くの公園に行ったりしている事が多かった。

しかし年配女性一人で足の不自由な夫の車椅子を押したり、愛犬の面倒を見ることは

傍から見ていて大変そうだった。

午前10:00 柳沢氏自宅付近にて張り込み開始。

雲ひとつない快晴である。

気温も暖かく、散歩日和である。

10:37 柳沢氏自宅より、母親と車椅子の父親、飼い犬が出てくる。

母親が車椅子を押し、父親が飼い犬のリードを持っている。

一行はゆっくりと歩き始める。

ちなみに犬は中型の柴犬である。

時折、犬がはしゃいでリードを引っ張るので、父親に怒られている。

10:51自宅近くにある大型の公園付近に一行はやってくる。

この公園に入るには、小さな段差を越えなければならない。

ここでMASAさんが接触を行う。

段差で難儀している母親に「あの・・前輪を持ち上げますよ。」と

声をかける。

母親は「ご親切にどうも。」父親は「すいませんね。」と言ってくる。

段差を越えて、「ありがとうございました。」とお礼を言われたので

MASAさんは「うちの父も足が不自由でして、見てられなくなってしまいまして・・。」と言うと

母親は「まぁ。お父様はおいくつなの?」などと話しながら、MASAさんと柳沢家一行は

しばらく一緒に公園内を歩く。

父親がMASAさんが手にしているスケッチブックを見て「絵を描くんですか?」と聞いてきたので

事前に描いておいた何枚かの絵を見せながら「仕事がお休みの日は公園で絵を描くのが好きなんです。」と

答えるMASAさん。

「ほぉこれはうまく描けてますね。ねぇ母さん見てごらんなさい。」と母親にも見せながら

MASAさんを褒める。

事前調査で父親の車椅子の背もたれのポケットにはスケッチブックが入っていて、

時々公園でスケッチをしている事を知っていたのである。

話しながら父親が持っていたリードをMASAさんが持ち、スケッチブックを父親に

渡した。

父親はスケッチブックをペラペラと捲りながら、「うんうん」と頷いている。

そして公園の噴水近くで一行は陣取り、スケッチ大会が始まった。

父親とMASAさんは構図を決めて、鉛筆でラフなスケッチを始める。

その間、母親は犬と一緒に遊んでいる。

1時間ほど公園でスケッチを楽しんだ後、一行は帰る事になった。

すっかりMASAさんは気に入らたようで、父親に「家で昼ごはんを食べていけ。」と言われ

柳沢家に招待される。

柳澤家で昼食をご馳走になっている時に、「MASA君は恋人は結婚しているのかね。」と

父親に聞かれる。

MASAさんは「独身です。」と答えると、「うちにも娘がいるけど、なかなか嫁に行かなくてね。

MASA君みたいな男性だったらいいのに。」と母親も楽しそうに話してくる。

1時間半ほど柳沢家で過ごし、「今度は夕飯を食べにおいで。」と言われたので

1週間後の再訪を約束して柳沢家を辞去する。

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