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息子と彼女を別れさせたい・決定的な別れ|別れさせ屋⑤

男性工作員リキさんと竹内氏の関係は急速に深まっていった。

竹内氏のお子さんたちもリキさんが遊びに来ると

くっついて離れない状態になった。

それに伴って、依頼人山下さんの息子さんと会う頻度は

極端に少なくなっていった。

依頼人山下さんは息子さんが実家によく帰ってくるようになり

明らかに様子が変わった事に気が付いたが、あえて何かあったのかという事は

聞かないようにした。

息子さんが竹内氏に会えるのは3週間に1度程になってしまった。

しかし、竹内氏の子供たちは無情にも「リキ君の方がいい。」と

山下さんの息子さんの前で言ってしまった為、「リキ君て誰だ。」と

竹内氏と口論になることもあった。

竹内氏とリキさんは週に3回ほど会い、デートを重ねていった。

もちろんお子さんも含めてのデートである。

そろそろ山下さんの息子さんに竹内氏を諦めてもらう必要があるという事と

竹内氏にも山下さんの息子さんとの関係を切ってもらう為の演出が必要と感じた

担当員は山下さんと打ち合わせを行い、最終的な工作方法を決めることになった。

そしてXデーがやってくる・・・。

その日、竹内氏とリキさんは久しぶりに2人でデートをしていた。

傍目にも楽しそうにリキさんと手をつなぐ竹内氏。

その頃、近くのデパートで買い物をしている二人がいた。

依頼人山下さんと、息子さんである。

山下さんには逐一工作員たちがいる場所を知らせ、

息子さんを誘導するようにお願いしていた。

そしてデパ地下の惣菜売り場に竹内氏とリキさんがやってくる。

お子さんたちにおいしいお惣菜を買って帰ろうという話になったのである。

婦人服売り場にいた山下さん親子は、リキさんたちがデパートに入ったことを知り、

地下に移動する。

息子さんは母親の買い物に付き合わされウンザリといった表情である。

山下さん親子がデパ地下に入った。

先に気が付いたのは竹内氏だった。

山下さん親子を見つけ、ハッとした表情を浮かべる。

急いでリキさんから離れようとしたところを、依頼人山下さんに

「あら、りょうこさん」と声をかけられる。

息子さんは「えっ?」と言いながらキョロキョロと竹内氏を探す。

そしてリキさんと腕を組んでいる竹内氏を発見するのだった。

「・・どうもこんばんは・・。」とバツが悪い表情の竹内氏。

「ちょっとお話しましょうか?」と山下さんが竹内氏に声をかける。

竹内氏はリキさんに、「ゴメンちょっと待っててね。」と言って

リキさんから離れる。

「大丈夫か?俺もついて行こうか?」と聞くと「ううん、大丈夫・・。」と

言いながら山下さん親子に連れられて、近くの喫茶店に入っていった。

席に着いた3人はコーヒーを注文したあと、長い沈黙に包まれていた。

その沈黙を破ったのは、竹内氏だった。

「申し訳ございませんでした。言い訳ですが息子さんとの関係は本気でしたが

どうしても年齢差や賛成されていない事が気にかかって

年齢が近い人に惹かれてしまったんです。もう息子さんとの関係は

終わりにさせて頂きます。」と言いながらコーヒー代を置いて席を立った。

山下さん親子は最後まで何も話すことはなかった。

息子さんは怒りに燃えた表情で竹内氏を睨んでいたが、

黙って店を出る竹内氏を見送った。

そして「お母さん、変なところ見せちゃってゴメンなさい。もう彼女の事は

スッパリと諦めるよ。」と小さな声で呟いた。

それから、2ヶ月間、アフターフォローとしてリキさんは竹内氏と交際していった。

しかし、付き合ってみると強い束縛をしてくる竹内氏と口論が多くなり

無事に別れることができた。

山下さんの息子さんは、同年代の新しい彼女ができて

今は楽しそうにしていると山下さんから伺うことができた。

息子と彼女を別れさせたい|別れさせ屋工作・・終わり。

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