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彼女と復縁する為の別れさせ屋工作③

 依頼人島田さんの禁煙は1か月を超えた。

ご自身もきつかった峠は越えたそうで、飲み会などがなければ

ほぼストレスはないそうである。

ただ長年の習慣からか、カバンの中にライターは入れてあるそうである。

さて対象男性への接触である。

最初に接触を行った女性工作員は28歳の元モデルのスタッフで

仕事帰りの電車の中で、この電車は〇〇という駅に停まりますか?

と声をかけて、対象男性からは丁寧に説明されて1回目は終わり。

2回目に再び電車内で偶然の接触を行い、この前は助かりましたと声を

かけて、対象男性も憶えていてくれたものの反応があまり良くなかった為

工作員の交代をすることとなった。

2番手の工作員はKIMIさん(元劇団員、35才、少しグラマーなタイプ)という

女性工作員である。

接触ポイントは自宅最寄り駅で電車を降りて、コンビニで買い物をした後を予定している。

ちなみに対象男性は加藤一平(仮名・33才・島田さんの元彼女と同じ印刷会社勤務)という

名前である。

19時から対象男性自宅最寄り駅にて待機。

19:48対象男性が改札を出たのを確認。いつものようにコンビニへ向かって歩いている。

19:51コンビニに入店。

飲み物コーナーでボトルコーヒーと酎ハイ3本を手に取ってカゴに入れる。

その後、弁当コーナーで総菜を2点カゴに入れる。

19:57加藤氏がコンビニを出て自宅方向へ歩いていく。

ここでKIMIさんが接触を行う。

外は肌寒いが、少し露出多めの服装で臨むKIMIさん。

「あの・・。恥ずかしいんですけど、この辺にお手洗いを知りませんか?

コンビニのトイレは使用中止だったものですから・・。」と小声で話しかけるKIMIさん。

加藤氏はKIMIさんを下から上まで一瞬で見回して、「お手洗いですか・・・。この先に少し行くと

公園がありますので、そこにはきれいなお手洗いがありますよ。」と答えてくれる。

KIMIさんは「あ、ありがとうございます。行ってみます・・。」と自信なさげに答えると

「私も同じ方向なので、途中まで一緒に行きますよ。」と言いながらついてきてくれる。

「公園のお手洗いをお勧めしましたけど、結構暗い公園なので、女性一人だと危ないかも

知れません。」とKIMIさんを怖がらせる加藤氏。

「えぇ、そうなんですか。あの良かったら少し外で待っていてもらっていいですか?」と

聞くと、「はい、もちろん待ってますよ。」と加藤氏は答えてくれる。

公園について「じゃあ私はここで待ってますね。」と言いながらベンチに座る加藤氏。

早速缶酎ハイを開ける。

「スミマセン、じゃあちょっと行ってきます。」と言いながら公衆トイレに入るKIMIさん。

3分後にトイレを出てくるKIMIさん。

「本当に助かりました、ありがとうございました。」と言いながらさりげなくベンチに座るKIMIさん。

「いえいえ、私も同じような経験がありますのでお互い様ですよ。良かったら飲みますか?」と

言いながら缶酎ハイを1本KIMIさんに差し出す加藤氏。

「えっ、そんな・・じゃあ頂きます。」と言って缶酎ハイをもらい乾杯する二人。

ベンチで1時間ほど話をする。

話をしてみると偶然出身地が近いこともあり、加藤氏はKIMIさんに対して親近感をもったようであった。

少し寒くなってきたので、帰り際にLINEの交換を行い二人は公園を後にした。

KIMIさんはお礼のLINEを加藤氏に送り、加藤氏からもKIMIさんにどういたしまして、またこの辺に来ることが

あれば連絡してねと返信してくる。

第一段階はクリアである。

今度は約束をして加藤氏との食事をセッティングしてもらう事となった。

次回、彼女と復縁する為の別れさせ屋工作④へ続く。

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