復縁間近だった彼に違う女の影~別れさせ屋工作②
依頼人久保さんは2年交際していた3歳年上の彼と昨年夏に別れることになってしまった。
自分のわがままも別れの原因の一つだったので、別れに後悔があった。
自分を自制しながら何度も彼と会って、変わったことをわかってもらえるような接し方を
続けて、やっぱり由佳と一緒にいると落ち着くなと言ってもらえるような関係性にまで
回復していた。
そしてクリスマスや年末年始にどこに行こうかなどの話をしていたが、お互いの仕事が忙しく
なってしまい、なかなか会えない日々が続いていたがそんな隙を衝かれて別の女性との関係が
始まってしまったのである。
LINEを送っても、復縁間近だった頃の彼の返信と比べて事務的な内容となり
これ以上自分ではどうにもできないと思われた久保さん別れさせ屋ミッションエージェントに
相談されることになったのである。
調査によって女性との接点が判明して、女性の所在や勤務先なども判明した。
対象女性は鈴木君江(仮名・31才・飲食店勤務)という人物で
彼がよく行く職場近くの居酒屋の店員で彼と同い年であった。
早速、工作員を接触させるためのポイントを見つけるための事前調査を開始する。
午前10時 鈴木氏自宅付近にて張り込み開始。
鈴木氏宅は実家で、両親と3人で生活している。
10:28 鈴木氏が自宅を出て自転車に乗って勤務先方向へ向かう。
デニムにパーカー、ダウンジャケット、スニーカーというカジュアルな服装である。
10:41 勤務先であるチェーン店の居酒屋に到着。
10:48 制服に着替えた鈴木氏がお店の前の掃き掃除を始めて5分ほどで店内に戻る。
11:00 ランチの営業開始。
まだ客はまばらである。
11:45 この頃からお店前に行列ができ始める。
12:08 彼が同僚らと訪れ入店。
12:41 彼がお店を出て勤務先に戻っていく。
14:00 鈴木氏がお店を出て営業中の札を支度中に変える。
しばらく状況に変化なし。
16:10 鈴木氏がお店を出て自転車に乗る。
近くのスーパーに行き、野菜を何点か購入する。
16:46 お店に戻ってくる。
17:00 お店前の札が営業中に変わる。
お客さんはポツポツと入店していく。
18:40 店内はほぼ満席になる。
20:02 私服の鈴木氏がお店を出て自転車に乗車。
20:15 自宅に到着。
23:00 自宅の明かりが消えた為、この日の調査は終了する。
他の日も何回か調査を行ったが、彼と会う日以外は同じような行動パターンであった。
この調査結果を受けて、早速工作員の選定作業に入る。
復縁間近だった彼に違う女の影~別れさせ屋工作③へ続く。