マッチングアプリで知り合った彼~別れさせ屋工作①
雪がちらつくある日、一人の女性が当社を訪れた。
相談者様は西山みおさん(仮名・28才・都内OL)という女性の方で
西山さんは1年前にマッチングアプリで知り合った男性と遠距離で交際を
始め、一昨日に別れることになってしまったそうである。
西山さんは都内在住、彼は愛知県在住という遠距離恋愛。
普段はLINEで交流を深め、月に2回ほど西山さんが愛知県に行くか
彼が東京に来てデートをしていた。
その他にも彼が仕事で東京に出張に来るときも会っていた。
そんな順調な交際が半年ほど過ぎた頃、彼の仕事が忙しくなったそうで
月1回も会えないことが2か月続いた。
西山さんが我慢できなくなって、彼に内緒で愛知県の彼宅に向かったのである。
2か月会えていなくても、毎日のようにLINEで連絡を取っていたので
彼の周りに違う女性の存在があるとは全く考えもしなかった。
西山さんは彼宅の最寄り駅付近で駅が見える喫茶店で彼が帰ってくるのを待っていた。
夜20時過ぎ、彼が最寄り駅から出てくる。
隣には・・・知らない女性が一緒だった。
西山さんは嫌な気持ちになったが、そう言えば彼には1才下の妹さんがいると聞いていたので、
妹さんかも知れないと思い直して、喫茶店を出て彼の後を追って行ったのである。
妹さんかも知れないと思いながらも声をかける勇気もなく、ただ距離を開けて
後ろを歩くしかできなかった。
前方から楽しそうな声が西山さんにも聞こえてくる。
2人はコンビニでお酒などを買って彼の住むマンションに帰っていった。
西山さんは来た道を戻り、新幹線の終電で東京に戻った。
車中で彼にさっきまで〇〇駅の近くに居たんだよ。とLINEを送った。
30分後に彼から電話が入る。
「いま仕事終わって帰ってきたところだよ。」と嘘をつく彼。
「そっか。疲れたから今日は早めに寝るね。」と西山さんが言って電話を切る。
西山さんの心の中のモヤモヤは消えなかったが、彼を信じてあげたいという気持ちが
勝ったので、女性と一緒のところを見たという事は言わなかった。
翌月彼が東京に来たので普通にデートをした。でも心から楽しむことができなかった。
この頃にはモヤモヤが大きくなり過ぎていて、心が不安定になっていた。
そして一昨日、西山さんは再び愛知県の彼宅の最寄り駅にて待機していた。
19時半頃に彼と女性が駅構内から出てくる。
駅前のスーパーで二人は食材などを買って彼の自宅方向に歩いていった。
その様子を見ながら西山さんが彼に電話する。
彼は電話の着信を見て、すぐにスマートフォンをポケットにしまった。
その様子を見ていた西山さんは彼に声をかけた。
「何やってんの?なんで電話に出ないの?」と彼に声をかけると
彼は引きつった笑いを見せながら「あぁ久しぶり。どうしたのこっちに来てたの?」と
言いながら西山さんを連れて近くの公園に入っていった。
一緒にいた女性は食材の入った袋を持って彼の家方向に歩いていった。
「・・ごめん。実は最近付き合い始めた人がいる。」と語り始める彼。
「最近?数か月前にも見てるけど。その時は妹さんかもって思うようにしてた。
嘘ばっかりつかないで。」と強い口調で怒る西山さん。
「本当にごめん。嘘をつくつもりはなかったんだけど・・・。」
それ以上話しても無駄だと思った西山さんは彼の頬を一発ビンタして
駅まで走っていき急いで東京に帰ってきた。
それから今日まで彼からの連絡はない。
そんな彼が許せないので別れさせたいというご相談だった。
別れさせて復縁したいのかというと、今はまだそこまで考えていないとの事なので
早速西山さんの知る限りの彼情報をお預かりして調査スケジュールを組むこととした。
次回、マッチングアプリで知り合った彼~別れさせ屋工作②へ続く。