意地を張って後悔してます~復縁の為の別れさせ屋(2)
まずは彼が思いを寄せている女性の所在を
判明させなければならない。
ここで彼をご紹介します。
杉村 道男さん(29歳・仮名) 依頼者である菅原さんと同じ勤務先である
運送会社の経理で主任という肩書きの男性である。
社交的で人付き合いもうまく、女性社員からも人気があるらしい。
土日がお休みの彼の行動を金曜日の仕事終わりから
尾行をはじめて、女性との接触を待つ事となる。
彼の自宅は埼玉県との県境にある東京都北区である。
自宅から車で通勤をしているので、通常であれば会社を出た彼の車は
東京方向に向かうであろう。
19:03 杉村氏が自己所有のステーションワゴンに乗って
勤務先駐車場より出てくる。車内は杉村氏一人である。
19:11 勤務先近くのインターチェンジより首都高速に入っていく。
調査員たちは、今日女性対象者と会うと確信する。
19:45 東京方向に向かった彼の車が着いた場所は池袋、弊社の本社がある町である。
19:50 池袋駅から少し離れたパーキングに車を駐車。
携帯電話で話をしながら車を降りる杉村氏。
19:58 池袋駅東口に着いた杉村氏は、少しキョロキョロあたりを見回す。
一人の女性が杉村氏に近付いて話しかける。
会った瞬間から手をつないで歩く二人。
5分ほど歩いたところにある和食のお店に入る。
20:11 調査員も店内に入り、対象者たちの席近くに座る。
二人の会話の内容が時折笑い声とあわせて聞こえてくる。
内容としては
・来月一緒に行く温泉旅行の予約の話。
・女性が友達に合コンに誘われたが杉村氏との交際が始まったため
ちゃんと断ったよという話。
・女性の方は明日も仕事があるという話。
・立ち仕事で、池袋にあるデパートに勤務しているらしい。
などなどが会話の中から聞き出せた。
21:45 お店から出た二人は駅近くにあるホテルに入っていく。
23:58 二人がホテルから出て腕を組みながら杉村氏の車が停まっている
駐車場に向かう。
二人は車に乗り込み出発。
24:23 都内某所の住宅街で彼女を車から降ろし
杉村氏は走り去る。
彼女は3階建ての戸建て住宅に入っていく。
そうやら実家らしい。
表札は「森田」(仮名)
その後の調査で彼女の状況がおぼろげながらわかってきた。
対象女性は森田美樹さん(26才)
池袋にある某デパートの男性カジュアルファッションのお店に勤務。
お休みは交代制である。
実家には両親と兄、父方の祖母と同居をしている。
朝は10時ぐらいに自宅を出て勤務先に向かい
帰りは20時ぐらいに勤務先を出てくるというパターンと
朝8時半ぐらいに自宅を出て勤務先に向かい
帰りが18時半というパターンがある事がわかった。
さっそくこれまでの経緯を菅原さんにご報告する。
既に深い関係になってしまっている二人の様子を聞いて
涙ぐむ場面もあったが、最初にご相談にいらっしゃった時より
だいぶ笑顔が自然になってきたように思われる。
次回より接触活動に入る事となる。
次回、意地を張って後悔してます~復縁の為の別れさせ屋工作(3)へ・・続く。